ほかにもkabo氏は、検索ワードをチェックして訪問者の嗜好を知り、商品の入れ替えや追加を常時行っている。また、雑誌やテレビ、インターネットなど、あらゆるメディアを活用して商品情報を入手し、新しい商品の発掘や売れ筋商品の確認を行っているという。
そんなkabo氏の現在の生活パターンは、「毎朝3時〜4時に起床、6時まではショップからのお知らせメールやお客様からの問い合わせへの返信など、メールチェックを行う。6時からは朝食の準備、家族が出かけて家事が終了した10時頃から、商品の追加や入れ替え、新ページの作成など更新作業を行う。子供が帰宅する午後2時〜3時頃に作業終了」となっている。作業を行うのは週3日〜4日、家族のいる週末や祝日の作業は行わないという。主婦業とアフィリエイト業がうまく両立している状況だ。
このようにアフィリエイトプログラムは、個人が時間や場所に縛られることなくコミッションを得られるとして注目を浴びている。一方で企業側にとっても、アフィリエイトは無視できない存在となっている。リンクシェア・ジャパン
代表取締役社長の花崎茂晴氏は、「成功報酬型のプログラムのため、企業は優れた費用対効果を期待することができる。また、アフィリエイター経由でECサイトに顧客を導くことで、これまで想定していなかったコアユーザー以外の顧客獲得につながる」と述べ、アフィリエイトプログラムを導入する企業が増加している理由を語る。「上新電機はネットの売上の35%がアフィリエイト経由となっているなど、想定以上の効果を認識している企業も数多い」(花崎氏)
米BizRateによるオンラインショッピングの動向調査によると、以前は「直接ECサイトへ行って指名買い」をする消費者が多かったが、過去17カ月間で「ショッピング比較サイトなどのアグリゲーター経由で購買する」パターンが上回ったという。日本でも同様の動きが浸透しつつあると花崎氏は見ており、リンクシェアの2004年1月〜12月の取扱額が350億円で、前年比77%の増加になったと述べた。
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